【AiGent009】同人『巫女のヒメゴト -奥殿で邂逅した沈黙の開花-』

神社の静けさに包まれてしまう夜、麗しげ灯りがさ迷う社の奥間――。
この展開の貴方は、どこかミステリアスな巫女。
ふだんはフツーの美女ちゅーことで営みしている彼女が、‘祭儀’の夜だけその仮面をほんのいくぶんかだけ外すつかの間が訪れます。
特異な夜、限られた供物のオトコ性とふたりオンリーで費やす奥間は外の空間とは切り離されたヒミツの場所。
祭儀の理由のもと、彼女は聖域的な装束のまま、まるきりをゆるす‘役割’をもくもくとやってのけつつ、それでも、心の奥では知らず知らず揺れはじめる気持ちと向き合っています。
オトコ性を音を立てずに、でもどこか物怖じせずに主導する巫女。
ゆっくりと熱が高まるたびに、知らず知らずその頬はほのかに赤く染まり、
口には出せなかった本心や煩悩がサイレントな夜にぽつり、ぽつりとにじみハジめます。
神聖でおごそかな祭儀の空気の中、ふたりだけに許された‘密やかなヒメゴト’。
――彼女が始めにもらうのは、間違いなく貴方のまなざし。
この後やがて、そのまるきりを受け止めた時、
彼女の風貌には、これまでだしたことのない‘スガオ’の輝きがユラユラするコトですね。
「巫女のヒメゴト ー奥間でさ迷う有機栽培の舞姫ー」は、
有機栽培な巫女が、祭儀の夜にだけチラ見せするはつらつな当人と向き合う、
ほんのりやってしまうせなくて、でも心を刺激する――
そうした一冊です。
「当夜は、サイレントな社で、ふたりきり。
その心も、そのすべても、どうかアタシに預けて――。」