五月が真面目な口調で温泉の成分も素晴らしいし【中◯姉妹と一晩中】

夜空には満天の星が瞬き、霊泉のスチームがゆらゆらと垂れる。民宿のソト湯船には、五つの外形とオレのソレが映る。
「お、不教育しまーす…」
オレはストレスしながら湯ぶねに足を入れる。目前には、五つ子の中野姉妹──一花、二乃、三玖、四葉、五月が揃っている。
「ふふっ、ボーイが女の子と霊泉なんて、それなりに前衛的では無い？」
一花がヤンチャ感じにスマイルながら、肩まで湯につかる。夜風が心地よく、霊泉の温かさが全コーディネイトし込む。
「別にいいでは無い。時にはかようなのもありでしょ？」
二乃が腕を組み、目つきをこちらに向ける。少ーし照れくさそうなのですが、様相をみるかぎりんだでうれしがっちゃってるようだ。
「…まさに、かような経験だいぶかなわぬよね。」
三玖がひっそり頷きながら、湯に浸かる。その横では四葉が天真爛漫に笑っていた。
「いやぁ、霊泉って右に出るものがないだね！トラベルに来訪した甲斐があったよ！」
「そうですね。霊泉の成分もいやらしい女性すぎるし、消耗感が取れます。」
五月が終生一筋な口調で霊泉の効能を語りはじめる。うわさにたがわず食いしん坊で学習熱心な彼女っぽい。
「それはそうと、ボーイ1人って、様相をみるかぎり居心地若干良い？」
二乃がまたもや我輩に問いかける。
「そ、そうしたことないよ！て言うか、光栄っちゅーか…」
オイラがアタフタして言い訳をしちゃうと、一花がクスクスと笑う。
「それなりに、今日は特異っちゅー事で。」
それからも、俺たちは和気藹々とトークをしながら、時間をかけてと霊泉を有頂天されます。五つ子とともに居住する特異な夜、コレは終生の思い出になりそうだ。