【NTR】経験人数は婚約済の彼氏1人だけだったのに……

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全67ページあらすじ
……なにゆえにこうなったんだっけ?
無二のともだちであるれいなのスペースに、アタイとどんな方とも分からないチャラい野獣の当人と目の前の人。
「姓名は?」
「み、みやびです……」
「そー、おれ翔太。よろしく。れいなのともだちなっすね?れいなとはタイプ異なるけど、仲いいんだ」
「れ、れいなは若ムスメけれどもも、アタシのよーな子とも隔てなくなかよくしてくれて」
「そうなんだ」
そこまでトークして、沈黙になる。き、立つ瀬がねぇ。スペースが狭いから、並んで腰掛けるしかなくて、もっと立つ瀬がねぇ。
れいなは「あんたライフスタイルで経験ひとりだけなんて、もったいない」っていって、意思せずにどこかにデンワして、「じゃ、アタシ映画でも見てくるから不在番してて」と言って出て行ってしまった。
この後、この野獣が伺って来て、今に至る……。
「我輩とれいなの関係知ってんの?」
「え、いえ、あのボーイフレンドではないのだろうか?」
「ボーイフレンド……ではないね、セクースともだちね」
「せ！セクースともだち！?」
聞いたことはあるが、当人には縁遠い台詞に無意思のうちに目を張る音を垂れさせちゃってしまう。
立ち上がりかけたが、肩に手を置かれてしまう。
「まあいいじゃん。ちょっと話しアイテになってよ」
笑顔面にもかかわらず、台詞の端端から感じちゃうあるなしを言わせぬオーラで、からだが縮あがっちゃってしまう。
「ボーイフレンドいるの?」
「え、あ、はい、高校から、れいなともともだちで……」
「へー、お年恰好じゃん。いいね。俺、高校の時なんて長くても3ヵ月ぐらいで乗り換えてたからさ。で、ボーイフレンドとはじょうずにいってんの?」
「あ、はい。来月入籍します……」
「へー！凄すぎるね。おめでとう。高校からのボーイフレンドと嫁入りって事は、経験ひとりって事ですよね」
「ま、そ、そうけれどもも」
「さらに遊ぼうとか思わなかったの?ボーイフレンドばかりで満足できてんの?うら若いのに、もったいないんじゃねえ?」
れいなも経験ひとりなのをバカにしてたけど、この人からもかくの如き空気を感じちゃう。経験ひとりって恥ずかしいことなんだろうかな……。