クロッキー帳に向き合っていないと思っていたから【百合色フロッタージュ】

「センパイ？ しょっちゅうわたしのこと、ちらちら伺っていますよね？」
クロッキー帳の上をペンが走る音に混じって聞こえてきたワード。
表情には出さなかったけれどクチから心臓が飛び出してしまいそうになった。
……彼女は遮二無二にクロッキー帳に向き合っていて、
わたしの瞳なんて1ミリも感じていないと頭に描いていたから。
何か言い訳をしなきゃ。オール良いから言い訳を。
西日が射しはじめた美術室の中で、
ちょうど…そう、エサを待つ鯉の様に口をパクパクやらせてしまっちまう。
わたしのワード――『却下』のワードより先に彼女が立ち上がり、
わたしの元へとつかつかと足を進めて、そして――
「センパ達してば分かり易いんですからー」
わたしの目の前で足を止めて、そして。
「ふふっ、センパイ♪ それじゃあ……キス、やってみましょうか♪」
かくの如き色香も何もないワードを切欠に、
わたしの未経験のキスは彼女に略奪されてしまった。
ボイスはもちろんフルボイス！！
プレイ（ようするに行動）時間 100～分ほど、CGベーシック7枚＋差分沢山！！
＊プレイ（ようするに行動）時間のつながり上、経験版はしぐさ認識ほどの短いものとなってしまいます。ご了承くださいな。
顔ぶれ
夜崎深月 高梨はなみ
千鳥すみれ 葵菫
エッセンストラ 亜久城皐月
絵 @14y_b
ストーリー/スクリプト 夏実
タイトルロゴ HAYA.