一組の男女の出会いと恋の甘美な世界へと辿り着く【夏祭りの秘め事】

「夏祭りの情事」は、夏の風物詩である祭りをセカイに、一組の男性女の出会いと恋の内面攻防を描く物語りだ。シュジン公のオトコは、祭りの屋台で邂逅したおんなにぞっこんラブ。彼女のカレンなユカタ姿と、恥じらう笑みに心を没収される。祭りの高揚感と夏の非ありさま感が相まって、ふたりのキョリは急速に縮まっていく。
祭りの夜、花火が夜空を彩る中、ふたりは人混みを離れ、なりを潜める神社へと来着します。ゆるーりな月明かりに照らされながら、お互いの想いを確かめ合うようにくちびるをつづける。激しく切ないキスから、ゆっくりと激情は熱を帯び、ふたりはユカタを乱しつつも、お互いを執心し合う。
それにもかかわらず、祭りの終演は別れの期待を伴う。一夜の恋か、あるいは永遠に続く愛か。ふたりのつながりは切なくもキレイな夏の思い出となるのか、あるいはおNEWな物語りの始まりとなるのか。この物語りは、祭りの華やかさと切なさを織り交ぜながら、読者を夏祭りへと誘い、恋の心地良いセカイへと操作する。