こんなところで寝ている親友の彼女――クラス一人気のある【修学旅行で疲れ果てた親友の彼女にもうひとつの思い出を…】

どんな人もいなくなったほうかごの教室。静まり返った中で、オレはふと遭遇したようだ。
窓際の席で机に突っ伏してスリープしているマブダチの彼女――クラス一話題のある、明るくてはつらつな彼女の意外なアレ。
その無ピリピリなツラを注目していると、ついい・た・ず・ら心が頭をもたげてしまった。
「かよーな所でスリープしてたらヤバいよ？」
無造作に肩を叩いたり、頬にタッチしたりするうちに、彼女は薄目を開けて眠そうに俺を見つめた。
その眼差しはビックリ仰天よりも、どうしてだろうか少ーしだけわくわくを感じさせるよーなもので――。
い・た・ず・ら心は着実に激増し、彼女のリアクションに引き込まれていく僕。
ほうかごの教室で、僕らはダレにも知られたくないヒミツの時間を公有しますのだった。