見下す女に脳ハック

「どこ見て歩いてんの？」
尻もちをついてる我輩を見下しながら女は言った
…てめえがよそ見して歩いてたんだろうが！
「申し訳ナッシングやや衝突に…」
ＴＥＬ中だったようだ
オレの言った事なんてどうでもいいように
「では続きは勤め先で…はぁ」
ＴＥＬが済んだあとオンナはオレの方をいよいよこさ見た
「衝突が起きた。さりとて、何？わたしが悪いですって？」
味覚器官打ちをしちゃう女
たぶん衝突世話にお知らせをなさっているようだ
内心嫌そうに我輩を拝聴しつつ…
この町にはありとあらゆる人種ありとあらゆるカーストが居る
のチカラがあってこそ法律は順守され
破る者には容赦はしない
たぶん今回の事故はオレに分を有するみたいだ
「それで？いくら無くてはならいの？」
「いや、金は請求しない」
「はぁ？」
「誠心天真爛漫の陳謝をホンノーする」
「…はぁ、金の方が良いでしょ、楽で」
「法を破るのかどうか？」
「チッ、ではわかったわ、キミの見解を聞きましょう
「具体的にどういったことをしたらいいの？」