歌う死神4

直樹の眼差しが痛いくらいにわたしの下半身に突き刺さってくる。
「月でも見ていて」
「不可能っしょ」
カレは忘我専念盗み見ている。
「恥ずかしいですよ」
全裸になったアタイは、寝台の上で直樹に飛び掛かるようにしがみつく。
「寧さん、すげえすげえキレイだよ。これで手術で死んでもコーカイないよ
泪でそうな顔で直樹が言った。
「縁起悪いこと言わないでください」と言って、アタイはまた直樹の口を自分のクチビルでふさいだ。
「どのよーにすればいいの」
直樹が言ったもんで、アタイは直樹の瞳をストレートに見つめた。そうした台詞を残して死んだ人を想い至りて怖くなる。
「己で思案してよ」
「え」
「生命力見せて、ユーは強いオトコのコよ」
アタイは直樹の瞳がブルブルするのをストレートに見ていた。
「よーし」
直樹は、やぶから棒にわたしに寝技をかける的に包みかぶさってきた。
「重たいよ」
「あ、ごめんね」
「嘘だよ」
アタイはちろっとヌルヌルの味覚器官を出してスマイルむ。直樹はふふっと子供のよーに笑った。直樹の重さとしたら何千キロだって正気でいられまくる。
ピクチャー by novel ai