女性のセクサロイド化や苗床化がごく一般的になった世界の話～苗床購入編～

ある日前触れも無くセクサロイドになった妹を所有するモンスターが、此度は出産用の苗床を買いに行く話。
文字数は約12,000文字。
「セクサロイドは、出産は及ばないだろう?」
「そうだね」
　隷花はあっさりと頷いた。
「配偶者様の嗜好に合わせて、疑似身ごもり化や出産は出訪れるけど。まさに孕んじゃったら、ベイベーが献身のジャマになるし」
　それに、セクサロイドはお母さんには向かない。
　ジブンの所有者に献身するコトがゆいいつにしてナンバーワン大きな現存意義である彼女らからすれば、ジブンの赤子といえども二の次以下の現存になっちまったからだ。
「だから、さ」
　我輩はそこで一息つくと、隷花のツラを見つめた。
「苗床化した女子を1人、その手の店で買おうかと思案しているんだ」
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「い、嫌だ!アタイは、そいつ的になりたくない!」
「スタート途端は皆、そのよーなんだって」
　隷花は動けぬ体でツラを真っ赤にしてにもがく苗床女を、後ろから抱えるようにして圧力されます。
　この後、耳朶で囁く。
「でもね。悪意に掛けられて、胎にザーメンを染み込まされたら、刹那にそれなしじゃいられなくなって、幸福で頭が融けるんです。苗床って、そういうものみたいから」
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