色付く牢獄-thesuccessor-【SPLL:E109073】

前編、後編の二部作でストーリーされた遊びブック式ソロストーリーです。
総ページは98ページ!!
　遊ぶには公式の『クトゥルフTRPG流儀ブック(第7版)』が問題となる。@概要
CoC第7版『色付く牢獄』は「1人で探索者の作成や、卓の容易な垂れや流儀が学習デキる」っちゅー論題、コンセプトを基に作られた遊びブック式ソロストーリーです。
　探索者の作成も日程も不要で、第7版ルルブとダイスさえあれば小説を見るよーな気楽さでCoCストーリーを遊べちゃってます!
　どういう事かっちゅーと、遊び前編で探索者の作成、後編で文字通りCoCを解説（レクチャー）付きでソロプレイ（ようするに営み）する……みたいな趣向です。遊びが終わるころには、1人の探索者とクトゥルフTRPGの垂れを見識(おさらい)したキミがそこにいる……はず!!@あらすじ
・前編
　それは白痴さながら呆け故か、またはエキセントリックを望む意思が為か。ワールドはすべて合財が混ざり合い、混沌ということでいた。
　味覚器官味覚器官のワールドの中、わたしは……おのれ当人っちゅー内心、エキセントリックのワールドと混ざることのない確かな正気、意識て言うのを有することに気が付く。
　瞳に映し出された見晴らしは監獄、または手術室のようであった。
　そのターＧＥＴにはフシギな器具が机に並べられた陰気な部屋と、頭上の一点にアツい位の光を発する電灯。ついについに、冷たい肌触りのベンチに腰かけたわたしがいた。
・後編
　あれから1ヶ月。
　あの凶夢はもう過ぎし日のものとなり、それでも回りにおNEWなモンダイちゅーモンダイもなく、代わり映えのない通常をリピートしている。
　それでもそれはお休み日の昼前、起床を促した着信音と……手にしたケイタイに残された、存じないテレフォン番号からの不在電によってでっかく崩れた。
　不在電には電子音が混じった不快な音の中で、抑揚のない低い音がたったひとこと――『役割を果たせ』、そのひとことばかりで録音は終わっていた。
　たったそれオンリーのさま変わり、通常との乖離。それでもこれオンリーで適切だった。
　――アタシのこと、終いには自身の役割を思い出すのには。