ブリキ先生はゼンマイで動く

ブリキ先生はゼンマイで動く

サークル名 夢見月すぐる
配信開始日 2022/06/16 16:00
配信サイト DLsite

ブリキ先生はゼンマイで動く1
ブリキ先生はゼンマイで動く2
ブリキ先生はゼンマイで動く3
ブリキ先生はゼンマイで動く4
ブリキ先生はゼンマイで動く5

※出だし片鱗をお発表目
※ページ数212(400文字原稿用紙概算223枚)約88000文字
序章 日野 桜花
  
 
  ユーは今日からアニマル係です。
  アニマル係室にお越しください。
  ブリキティーチャーが待っています。
  ブリキティーチャーはゼンマイで動きます。
  ティーチャーのうなじを見てください。
 黎明。日直の当番で来てみると、机にかよーな
用紙が置かれていて、ゼンマイの鍵がくっついていた。どうするか悩んだけれど
見に行くオンリーでも、と行ってみることにされはぐる。
この教室から出てナンバーワン突き当り?あそこは
たしか空き室で物置になってしまっていたと考えるけれど。
つきあたりの教室に行くと、間違いなく「アニマル係」
とゆー表札が上に付いていた。でも、かよーな表札が出ていたことに以前まで関知及ばずにいた。
「不遜しまーす」
こんこんとノックをして引き戸を開けてみると、中は物置となっていて、中心にブリキティーチャー、と書かれたイスで被された何かがジツザイする。俺はそ・こ・がブリキティーチャーなのだと思い、イスをよける。すると、
等身大のマネキンマスコット?のおんなっこが目を閉じ、
眠ったようにイスに着席している。いや、座らされている、
とゆーほうがいいのだろうか。
俺はあの通信用紙にくっついたゼンマイの鍵のことを想い返し、そのマネキンマスコットのうなじを見ることにされはぐる。
「ちょっとみせてね」
マスコットといえども、おんなの子のソレをやっているので自然に
後ろカミを触りうなじをみることに抵抗を感じた。
すると、うなじにはゼンマイを巻くためだとする
差し込み口があった。カリカリと俺はゼンマイを
それとなく回す。10回ほど回すと、ぴくりとマネキン
マスコットが動いたよーな気がして、前側に回って様子を
見てみる。
「え?う、うごくぞ!」
マネキンマスコットがいつとはなしに立ち上がり、目がちょっと救済して、俺の方を直視している。
「君がブリキティーチャー?」
俺は近づき語りかけると、安定を崩したのかよろめく。
「あ、あぶない!えっ!お、おもいっ!」
俺はそばに寄って支えようとすると見かけに対して重く、そのまま倒れてしまった。とっさに目をつぶり、鼻先に何かが当たる。目を開くと、そのマネキンマスコットは俺に
くるみかぶさる格好となり、顔面をじっと直視していた。
おそらく俺は、倒れたときに鼻から
血が出ていたようだ。
「キミがあたみたい係員ね。アタシはアニマル係の主任をやっているわ。よろしくね」
モモ色のハンカチを俺のハナに当てて、ブリキティーチャーは
そう回答する。
「天塚海魚(あまつかみお)です。
よろしくおねがいします。」
「うん、海魚くん、いっしょにがんばろうね」
ブリキティーチャーの腕をよく見てみると、関節の片鱗が
球体になってしまっていた。アーケード等で視認する
マネキンマスコットとはまるっきり違うようだ。メカ?
なのではしれにゃい。
「ああ、散らかっていてちょうど…そう、物置のようね。片づけるからまた後でね。これ以後レッスンがジツザイするんでしょう?」
シチュエーションが呑み込めないまま、ぼくはアニマル係になっていて、そのままアニマル係室を後にされはぐる。
「あ、瑞々しいハンカチ、買ってこないと。おこづかいたりるかな?」
モモ色のハンカチをハナに当てながら、洗面所の鏡に
映ったおのれ本人を目をやってしまったと、ハンカチの縁に人名が書いてあることに把握する。
 日野桜花(ひのおうか)
ブリキティーチャーの人名、フェティズムな。
 チャイムが聞こえて、その次にはふだんと所有して、レッスンがスタートする。俺は夢を見ていたのではしれにゃい。
午後。体育のレッスンだ。
競技場で体育座りをやっていると、ふとアニマル係室のほうの窓を見る。ブリキティーチャーが何かを背負い込んで運んでいる。
「ブリキティーチャー、僕も手伝うよ。」
エプロンとバンダナをした恰好のティーチャー。
「ありがとう、助かるわ。」
不用品を校庭の焼却炉の人に所持していっているみたい。
いつのかわかんない実験用紙とか、通信用紙etc。
紙でもこの位の量になるとなかなかおもたい。
「ふう、ケッコー片付いたね。・・・ブリキティーチャー?」
ブリキティーチャーが廊下で座り込んでいる。
「どうしたの?様子が悪いの?保健室にいく?」
返修行が無い。あるなしを言わさず眠り込んでいるようだ。
「推測外・・・」
俺はティーチャーのうなじを見受けられちゃうようにして、ゼンマイを
巻いた。
「ん・・・・」
ヤッパリ。ゼンマイがきれたようだ。
「あら海魚くん、おはよう」
ときおり、ブリキティーチャーの様子を見に来ようと考えた。
廊下で就寝してしまったら大きな事だ。
俺はティーチャーの手を握って立つのを手伝うと、アニマル係室に入る
「うん、片付いてきたね。あと寝床も」
ブリキティーチャーは壁の用具入れを開ける
「寝床って、ここそうじ用具いれちゃうところだよ?」
間違いなく用具入れは教室に取付しているものより広く、
ブリキティーチャーがちょうど体育座りをして入れちゃう
ヘヤがジツザイする。
「でも、ここへ着席してトビラが閉じちゃうとね、様子をみるかぎり
落ち着くの。」
と、用具入れに入って見せる。ヤッパリ、メカなのだろうか。
「じゃあ、何か下に敷いたほうがいいですね。」
そうして俺は、ブリキティーチャーの寝床をつくるのを手伝うのだった。
 アフターファイブ。アニマル係室に行ってまた片づけるのを
手伝う。
「だめ。暗くなっちまったから、あとはティーチャーが
するからすぐに返るのよ。」
ばいばいと手を振る。かくの如き所はきちんとティーチャー。
 アーケード。ブリキティーチャーに渡すハンカチをチョイスする。
ヤッパリ桜色のがいいよね。
おサイフをみると100円玉が5枚。どうにかこうにか
買えそう。水分がしばらく買えなくなるけど。
「あ、天塚くんだ」
そうしているとクラスの委員長と顔面を合わせた。
「ハンカチ?だれかにあげるの?」
ちょっとニガテ。
「う、うん、ちょっとね」
ねぇねぇ、文化祭の時にキョーコー委員になってくれちゃうよね?」
「え、うん、いいよ」
「それは、だれもやりたがらないんだもんで。それと」
「なに?」
「体育のレッスンの時、自然にどこかいっちゃだめよ。
私ずっとみてたんだもんで。」
「ええと、係員の仕事手伝ってたっす」
「係員?天塚くんなにかやってたっけ?」
「うん、アニマル係」
「アニマル係?飼育係じゃなくて?そういった係ないわよ?」
「でも、アニマル係になったんだって」
俺はブリキティーチャーのことは黙っておこうとされはぐる。
間違いなくノックアウトするにちがいないし、様子をみるかぎりダメことをやっているように感じていたから。
「ほかにだれがいるの?」
「差し当たって僕1人」
「はあ・・・それぜったいだまされてるって。
変わったところの無い雑用だから無いの?」
そうかもしれにゃい。
「ぼ、ぼくはやく家に帰らないと心配されちゃうから!」
ぼくはあいての意志に沿わず押し切って内部を離れた。
「でも、学舎でなにか動物飼っていたかな?
ぜったいなにか控えてる」
かくしごとをやっているとあやしむ
委員長の瞳を受けながら帰宅されはぐる。
おうちのヘヤ。
今頃ブリキティーチャーも用具入れの中でねむっているの
だろうか。アニマル係ってどういったことをしちゃうんのではないだろうか。
委員長、ニガテだな。
あれこれシンキングしているうちに眠くなってきて、
また翌日。
「やあ、手術後の様子はどうかな」
ここはどこ?アタシはたしか教室を片づけていたはずとは言っても。
「これ以後朝飯前な実験をしちゃうよ」
目がぼやけてよく見えない。
「朝飯前では無く考えなくていい。いまから見せる絵を見て
考えた事をトークするんだ。」
存じない人。存じないヘヤ。ああそうか、コレは夢だ。
「まず一枚目」
→花
マンモスクラスなミミズ
食指
「2枚目」

→アヒル
落ち葉
「3枚目」
  ムカデ
  縁台
  →タヌキ
「4枚目」
  異形のジツザイ  
  →猫
花壇
「5枚目」
→ウサギ
ピースした手
大福
「その次に、次につぶやいていくセリフから連想されちゃう
ことを答えてみて」
コレはなんの実験なのだろう?
「マネキン」
  ↓「友達」
「映写機」
  ↓「幸福を呼ぶもの」
「おりがみ」
  ↓「生命」
「クルマ」
  ↓「更新」
「噴水」
  ↓「鳥」
「やけど」
  ↓「保健室」
「うん、特別に後遺症はないみたいだね。手術はOKだ」
手術?アタシはけがをしたのだろうか?
「それと、この施設にいるうちはゼンマイオンリーで無モンダイとは言っても、どこかに外に出るときは・・・・そこに・・・・これを・・・」
だめ。聞き取れない。とは言ってもアタシは此奴がどういったことを言おうちゅーことでいるか存じてる。
今、教室に誰かが入ってくる空気がされはぐる。

タイトル ブリキ先生はゼンマイで動く
サークル名 夢見月すぐる
通常価格 1100円
掲載URL https://www.dlsite.com/maniax/dlaf/=/link/work/aid/doujinmasternet/id/RJ395723.html
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