お兄ちゃん、手伝って！夜の花嫁修業を頼まれて…

◇あらすじ
「兄上、話し合いを有するとは言ってもっ！ 花嫁修業のトレーニング台になって」
「花嫁修業……のトレーニング台？」
「一通りの炊事全宅とかは兄上で試したから、此度は……此度はその……夜の花嫁修業っちゅうか……。見識デキるでしょっ！」
俺‘分部光良’と‘中川原夏彦’そして彼の妹‘中川原七香’とは、幼馴染で○●●ころからともに過ごしてきた。
現在はオヤジであるオイラの部屋に‘七香’が押しかけてくるのがそこまでよく見聞されちゃうくらいには、気の置けない関係であり、なんでかふたりっきりの時だけ、彼女はオイラのことを『兄上』と口にだしてくる。
そういった彼女を有する日、そういった事を言い出したのだ。
「夜の花嫁修業？」
「そうよ。夜の花嫁修業よ」
花嫁修業に昼と夜との違いを有するのだろうか？
「な、何で俺なんです。夏彦にお願いすればいいだろ？」
「はぁ？ マジの兄上に、そういったこと頼めるわけないでしょ！」
『いや、どのよーな内容なんですっ？』とは聞き返さなかった。
「かよーなことを頼めるのは、兄上しかいないの。だもんでお頼みっ！」
とうとう‘七香’の剣幕に押され『夜の花嫁修業』を手伝う事になり、
「それじゃあ……ただちに始めちゃうね」
と、言うと‘七香’は、自らの衣装に手をかけて脱ぎ始め―――。