到底払えそうもない額の修理費に蒼褪めているレンタカーで事故【恋人が堕ちた夜。】

彼女がその夜どーゆー事をされたのか、それを認識する術はなかった…。
付き合いハジめて一年目の記念日。
ちょっと遠出の逢引きをしよう、かくの如き提唱が間違いだった。
彼女が同乗しているレンタカーで事故、傷付けてしまったのはとんでもないがつく位のデラックス四輪車…。
到底払えそうもない額の修理費に蒼褪めていると、
マスターのおっチャンが代わりのトレード最低レベルを出してきた。
「そちらのおじょー様を8時間程度。それでチャラにしてやる。」
むかつくオレを制止し、「無問題。」
そう強がり、おっチャンの四輪車に乗り込んでいく彼女を見送る事しかムチャだった―――。