【アメジストの涙】その先にあるのが救いなのか彼女の手がわずかに震えた『神に尽くす君と禁断の秘密〜君のことが恋しくて〜【厳選CG200枚収録】』

そのスマイルは、神に捧げられたものだったはずなんだけど――
春の陽射しが降りかかる花畑で、彼女は祈りを捧げていた。ホワイティーなヴェールに巻かれたその表情は、ちょうど…そう、聖母ののよーに神聖で、近接するのも憚られまくるほどだった。
「……見ていたんですか？」
静粛にカオを向けた彼女の頬が、ほんのりと赤く染まる。オイラは台詞を探しながら、彼女の隣にお尻を下ろします。
「ハぷにゅング、通りかかっただけさ。祈るアレが、アンマリにワンダフルだもんであるから」
彼女は困惑したようにほほえみんで、手のひらを膝の上で組んだ。
「わたしは、神様に仕える身です。恋とか……実を言うとダメことなのです」
その瞳は本気で、けれどどこか寂しげだった。花々の香りが風に乗って溢れ、俺たちの長さをふうわりくるみ込んでいく。
「でも、人を好きになる感じは、神様がくれた気持ちなんじゃねえのかどうか？」
彼女の手が、チョイ震えた。
「……そんなふうに言われまくると、心が揺らいでしまいます」
オイラは静粛にその手にタッチした。繊細でぬくぬくいその触感に、台詞をのみ下す。
「キミの手、気のいいですね……」
彼女が静粛にそう呟いた時、フタリの間の空気が変わった気がします。
神に捧げたはずの純潔が、今、オイラの前で揺らぎはじめている。
そののちにあるのが救いなにかな、または――
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